また、値段が安い税理士・会計事務所では、「質より量」のスタンスをとっているため、担当者の担当件数がかなり多いことになります。
中には、一人で200件近い担当を持つという会計事務所もあるといいます。
一般的な常識で考えてみて、200件の担当を持つということは、1件1件の顧問先の内容を細かく理解するということは不可能ですよね。
もっといえば、顔と名前が一致しないというレベルか、顧問先の名前を聞いても誰だか分からないというのが実情ではないでしょう。
1,000円カットの話で言えば、カットする担当者の方が、お客さんの顔や名前を知らなくても、髪をカットするだけですので問題はありません。
ですが、会計事務所の話では、あつかう内容が事業経営に関する大事な数字のことになります。
この事業経営のもっとも大事な数字の部分を顧問先の名前も覚えていないような会計事務所の担当者に任せることはとても恐ろしいことです。
また、これは価格の安い会計事務所に限りませんが、顧問先のご不満の中でもっと多い回答の一つが「レスポンスの遅さ」になります。
価格の安い大規模事務所では、顧問先の連絡が集中する年末調整から確定申告の時期には電話が鳴り止まずに、てんてこ舞いになることもあるでしょう。
担当者の中には、折返しの電話を入れ忘れて数日経ってしまうということも起こると思います。
また高齢の税理士の中には、なんど電話しても電話に出ないという不携帯電話の税理士もいるとかいないとか(笑)。
人のことであれば笑い話ですみますが、ご自身がそういった税理士や職員に担当されてしまったら、これは間違いなく悲劇です。
菊地和巳税理士事務所では、税理士である菊地本人がメールやチャットツール(ChatWork、Slack)やLINE等を使い、遅くとも翌営業日には連絡がとれるようなクイックレスポンスを心がけています。