年末調整に必要な書類について、お話しいたします。
年末調整を行うためには、従業員のかたから何点か書類をもらわなくてはなりません。
「どれも同じような書類でよくわからない」という声もよく耳にします。
今回は、それらの書類についてお話しいたします。
① 扶養控除等(異動)申告書
書類右上のところに丸印に「扶(ふ)」と書かれている書類です。
こちらの書類が扶養控除等(異動)申告書です。
こちらは令和3年分になっています。一般的には、令和3年分は前年の令和2年の年末調整時に記入してもらうことが多いと思います。
↑PDFをプリントアウトしてご利用いただくことができます。
逆に令和3年時の年末調整には、令和4年分の扶養控除等(異動)申告書を書いてもらいます。
ご本人の氏名・住所・生年月日とご家族の情報について記載します。
② 基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
とても長い名前の申告書です。
書類の右上に「基・配・所」と書かれています。
令和3年分 基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書 PDF
配偶者控除を受けるために配偶者のかたの所得を計算します。
収入と所得の意味は違うことから、間違いが生じやすい部分です。
③ 保険料控除申告書
書類の右上に「保」と書かれている書類です。
生命保険料や地震保険料、社会保険料などの控除のために必要です。
この書類と控除証明書の原本が必要になります。
↑生命保険会社・損害保険会社から10月ごろの送られてくるこの書類が控除証明書の原本です。
原本がない場合は、生命保険会社・損害保険会社に再発行の請求をしていただくことになります。
↑国民年金保険料の控除証明書です。
見つからない場合は、再発行ダイヤル 0570-003-004 に電話をして、再発行の依頼をしていただきます。
国民健康保険料については、控除証明書は必要ありません。
年間の支払総額を保険料控除申告書に記入していただければ大丈夫です。
過年度分の未納だった保険料であっても、令和3年に支払ったものであれば、令和3年分の控除の対象になります。
↑小規模企業共済の証明書も原本が必要です。