確定申告

確定申告 計算の流れ②

確定申告の計算の流れ

続きです。

 

 

確定申告書の右側

 

前回の投稿で、確定申告書の左側についてお話しをしてきました。

大まかに言うと、収入金額等で所得を分類し、所得金額の欄で所得を計算します。

その所得から所得控除を引いた数字が、確定申告書の右側の上に来ます。

 

右側では、いよいよ税金の計算に入ります。

右上に入った「課税される所得金額」に税率をかけて、税額を求めます。

所得税の速算表
課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

 

税率は、5%~45%までの7段階です。

課税される所得金額によって税率が変わってきます。

 

この表の使い方について、簡単にご説明いたします。

例えば、課税される所得金額が、300万円の場合、

税率は、上から2番めの10%ですね。

そして、控除額を忘れないことがポイントです。

実際に計算してみると、

300万円×10%-97,500円=202,500円

となります。

 

税額控除もあります

 

税額が出たことで安心してしまいそうですが、まだ税額控除もあります。

税額控除には、有名なところでは住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)がありますね。

その他にも、政党に寄付をした場合の特別控除や配当控除などもあります。

 

先ほどの計算式で求めた税額から、こうした税額控除を引いて差引所得税額を求めます。

この税額に復興特別所得税額の税率2.1%をかけたものを加えます。

これは、東日本大震災の復興財源としての税金ですね。

すでに10年以上前の話ですが、震災は確定申告の期限に近かったこともあり、毎年、当時のことが思い出してしまいます。

計算としては、

先ほどの例で言えば、202,500円✕2.1%=4,252円になります。

こうして復興特別所得税を加えた額が確定税額になります。

202,500円+4,252円=206,752円

 

この金額から、さらに給与所得等で源泉所得税を天引きされていれば、その金額を引き、さらに予定納税としてすでに支払っている所得税があれば、その金額を引きます。

こうして、ようやく所得税の最終金額を求めることができます。

 

実際にこの計算を手計算で行うのは大変ですね。

ですが、これらはソフトを使えば自動で計算することができます。

申告書の作成できるクラウド会計ソフトや国税庁のe-Taxを利用することをおすすめいたします。

 

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